学習コーナー
慢性疲労 [貴方の病気のタイプ]
2-3 気虚による虚労③
3) 心気虚タイプの虚労
今回紹介する心気虚タイプは、気虚による虚労の中では、肺気虚や脾気虚などに比べ、一般に少ない部類になります。
①主な原因
心気虚タイプの虚労は、もともと体力がなく動いたり疲れたりすると動悸がしやすいような人が、重労働などで気を消耗することで発症するタイプです。また、考えすぎや思い悩むことなどが続くことによって、精神的な疲労が重なり、このタイプの虚労になる人もいます。
②主な症候
このタイプに見られる症候は、気虚による虚労全般に共通する症候と、心機能が低下することによって起こる症候とで構成されます。
気虚による虚労全般に共通する症候は、疲労倦怠感や乏力など肺気虚タイプの虚労で紹介したものを参照して下さい。なかでも、心気虚のタイプの場合は肺気虚と同様に、気短や自汗が多く見られます。
心機能が低下することによって起こる症候には、精神疲労・動悸・集中力がない・脈が微弱になるなどがあります。
【 記事一覧へ 】