初めての方へ

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相談のしかた

? 相談の方法について

 

漢方治療の場合

 初回は直接ご来店いただくのが通常ですが、遠方の方や体調がおもわしくなく外出できない方の場合は、電話での漢方相談も承っています。まずはお電話で、ご来店や電話相談の日時をご予約下さい(相談時間が20~30分かかりますので、電話相談の場合にも予めご予約をお願いします)。

*電話相談の場合は、手鏡を用意するか、鏡の見える場所でお電話下さい。(通常ならお会いして行う脈や舌の診察のうち、舌を鏡で確認していただくためです)

 

鍼灸治療の場合 

 初診時の診察には30分程度かかりますので、施術時間と合わせると1時間半ほどのお時間をご準備ください。完全予約制ですので、まずはお電話で、ご来院の日時を予めご予約下さい。ご来店の折は、下記の「相談に際してのご注意」に気を付けてください。

 

? 相談に際してのご注意

1 食事のタイミング
  診察の前1時間は、飲食を控えて下さい。これは電話相談の場合も同様です。
  (飲食によって舌の色が変化したり、脈が食事に影響を受けることがありますと、正確  

   な診察ができません)
2 お化粧について 
  過度のお化粧は控えて下さい。(顏色を診るのも診察のひとつになります)

 

? 治療の種類について

当店には、漢方薬を用いる「漢方治療」、鍼や灸を用いる「鍼灸治療」、漢方薬と鍼灸を併用する「総合治療」があります。
事前にご希望の治療方法が決まっている方は、お申し出下さい。
治療方法も含めてご相談になりたい方は、その旨お伝え下さい。

 

漢方薬の出し方

通常、初回や症状が急展開した際には、一週間分までしかお薬は出しません。 お薬によって症状が改善した場合、内容を変更する必要があるからです。 (服薬により症状が安定している場合は、ご希望により数週間単位でお出しします)

 

健康保険について
漢方薬も鍼灸治療も、取り扱っておりませんので、保険証をご持参いただくにはおよびません。 (鍼灸を頻回に受療されたい方には、お得なシステムもご用意しておりますので、鍼灸のページを御覧下さい)

コンセプト

中醫堂の理念は、患者の自立を支えること

「QOL」を維持しながら、薬からの自立をめざそう!

「QOL」とは、生活レベルの質をあらわす言葉です。たとえ慢性疾患を抱えていても、生活の質を一定の状況に保てるように、 身体状態の向上をはかるときによく使われます。 こうした考え方は中医学にもとづいた生活習慣上の養生(食べ物、運動など)を取り入れることによって、より実践しやすくなります。 中醫堂では、積極的に養生法のアドバイスを行っています。 そして、最終的に現代医学の薬物からも東洋医学の薬物からも自立し、自分自身の日々の養生によって生活できることを理想としています。 もちろん全員が薬物から自立できるとは限りませんが、その場合でも最小限の薬物で生活できることを理想とします。

漢方薬と鍼灸とを同じ見立てにもとづいて行う中医学の総合治療

中醫堂は漢方薬と鍼灸の治療を同じ見立てにもとづいて行う、中医学の総合治療の薬局・鍼灸院です。 漢方薬のみの治療、鍼灸のみの治療も行っておりますし、状況に応じて両方の治療を臨機応変に使い分けております。 もちろん皆様のご希望を優先しておりますが、一般に次のような使い分けをお勧めしておりますので、参考にしてください。

1.病の中心が経絡にある場合は、鍼灸治療が中心

多くは運動器系統の疾患で、痛みやこりおよび麻痺などがその代表的な症状になります。 麻痺には顔面麻痺や脳血管障害の後遺症なども含まれます。
①急性症状がある場合や発症から間もない人は、即効性のある鍼灸治療を優先して行います。

②慢性化して、症状は激しくないが治りにくいものには、漢方薬を使って全身状況を改善しながら、じっくり治療します。
①のタイプで、苦痛は少なくなったが、完全には治りきらない場合や、再発を予防したい場合も、漢方薬に切り替えて、 体質強化をはかります。

③同じ慢性化したタイプでも、時々激しい症状が再発する場合は、総合治療を行います。
激しい症状が再発したら、それを鍼灸で抑えながら、普段は漢方薬を使って体質強化をはかって、 徐々に再発しない体質になるようにしていきます。

2.病の根本が臓腑気血にある場合は、漢方治療が中心

運動器系統の疾患以外は、ほとんどの場合にその病の根本は「臓腑気血」にあると考えます。
①一般的な場合は(症状が特別なものであったり、服薬が困難であるという人を除きます)治療の中心が漢方薬になります。
②限定した局部に激しい症状がある場合は(強い耳鳴り・偏頭痛・月経痛など)症状の強い期間だけ、 局部に的を絞って治療することが可能な鍼灸を併用します。
激しい症状を鍼灸で抑えながら、普段は漢方薬を使って徐々に再発しない体質を作っていきます。

3.最終的には養生法での自立をめざそう

体質改善の漢方薬を使って全身状況が安定してきたら、生活習慣に養生を取り入れます。
全身状況が安定してきて漢方薬を減らしても、もとと同じ生活を送っているのでは、根本的な原因が解決できていないことになります。 そのままの生活ではまた再発する危険性が大きいのです。
しかしあれもダメこれもダメといった、あまりにも規制の多い生活では息が詰まってしまいます。 そこで中醫堂では、その人その人に見合った最低限度の養生をアドバイスするように心がけています。